経験を活かして感染症を予防しましょう!

経験を活かして感染症を予防しましょう!

全国的な感染症流行期に入りましたが、県の報道ですでにご存知のように、本県でもインフルエンザそしてコロナウイルス感染症を発症する方が増加しています。

インフルエンザの症状は、 咳・頭痛・鼻水・咽頭痛(のどの痛み)などの上気道症状が主ですが、これらの症状に加えて、発熱(38度以上)、倦怠感(ひどいだるさ)、関節痛などが起こります。 一般の風邪と異なるのは、これらの症状が急激に表れることです。

今年コロナウイルス感染症の症状として報告されているものとしては、強い咽頭痛(のどの痛み)、発熱(38度~39度)、咳や痰、鼻水、頭痛、息苦しさ、倦怠感(ひどいだるさ)、消化器症状(吐き気・嘔吐・下痢)などがあります。

気を付けなければいけないことは、発熱がなく、鼻水やのどの痛みなど軽い症状が出るだけの方や全く症状が出ないため罹患に気づかない方も多数存在することです。

高齢の方や基礎疾患を抱えておられる方・乳幼児・妊娠中の方は、罹患すると重篤化するリスクを抱えておられますので、症状が出ていなくとも 「うつらない・うつさない」 ための予防行動を徹底することの大切さがわかっていただけることと思います。

県民の皆さまにおかれましては、お一人おひとりの基本的な感染予防策として、従来と同様に、罹患を予防する手段としても周囲への感染を防ぐ手段としても有効な 「マスクの着用」 や手についたウイルスをしっかり取り除くための 「手洗いや手指の消毒」 「3密(密接、密集、密閉)の回避」「換気」など、経験から身につけられた基本的な感染防止対策をとっていただくことをお願いいたします。

令和6年12月 福島県医師会 会長 石塚尋朗